なぜ農業を続けるのか——田んぼと共に歩んだ私の物語

農業

子どものころから、田んぼは生活の一部だった

子どものころから見てきた田んぼ。
気づけば自分も長靴を履き、その中に立っていました。

我が家の農業は「家業」といえば家業ですが、父は本業でも忙しく、子ども時代に一緒に過ごす時間は多くありませんでした。
それでも唯一、父と同じ時間を過ごせたのが農作業のとき。

機械に乗るときは膝の上に座らせてもらい、ハンドルを握る父の手元をじっと見ていました。
あの時のエンジン音、土の匂い、心地よい揺れは、今でも忘れられません。

大人になった今、自分がその機械を操る立場になり、あらためて思います。
「機械を動かす楽しさ」だけでなく、「家族のため、地域のためになっている」というやりがいこそ、農業を続ける理由だと。


私が作っている作物

私が作っている作物は、主にお米です。
品種はコシヒカリと山田錦。特に兵庫県産の山田錦は、日本酒の原料として全国的にも有名なブランド米で、その生産に携われていることを誇りに思っています。


この地域だからこそできる、おいしい米づくり

この地域はかなりの粘土質の土で、加古川水系と武庫川水系の分岐点でもあります。
そのおかげか、何を作ってもおいしい作物ができると自負しています。


今は農作業に戻れる日を待ちながら

普段なら草刈りに追われる毎日ですが、今年は少し特別です。
7月半ばにバイクで事故に遭い、入院生活を余儀なくされました。
農作業ができない日々は、本当にうずうずしてしまいます。


これからの農業と、私の目標

これから先、この地域でも高齢化は確実に進み、現役農家の人数は減っていくでしょう。
だからこそ、良い機械や道具を積極的に導入して効率化を図り、持続可能な農業を目指したいと思っています。

子へ、孫へ、さらに先の世代へと続く、楽しい農業を残したい。

お米の価格が騒がれる昨今ですが、可能な限り消費者の皆さんに喜んでもらえる価格で、そして我々農家も潤う——そんな農業の形を実現していきたいと考えています。


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